「週刊現代」の不敬記事を糾弾し、記事の訂正と疑問への回答を要求

●平成21年10月1日(木)●
【「週刊現代」の不敬記事を糾弾し、記事の訂正と疑問への回答を要求】

十月一日、
「週刊現代」の記事に対する訂正と回答を要求する文書を、同編集部にFAXにて送付しました。



 「週刊現代」の不敬記事を糾弾し、記事の訂正と疑問への回答を要求する


我々は、日本民族派団体一水会である。
我々は、祖国日本を愛し、日本の伝統と文化を体現され、
日夜、祭祀と公務に精励されているご皇室に深い敬意と尊崇の念を抱くものである。

この度、講談社より発行された「週刊現代」(十月十日号)の百七十頁から百七十七項までの
「泣くな皇太子」と題する八ページの読みきり記事は、不遜にも皇太子殿下に叱咤を呼びかける不敬極まりないタイトルとなっている。
しかも全体を通して真実相当性を欠く悪意に満ちた内容であり、
我々は当該記事に対して強く不快の念を抱くとともに、ご皇族の方々の権威を失墜させ、
また尊崇の念を抱く我々の精神を傷つけるもので、到底看過できるものではない。

ご皇室の存在に関しては、万邦無比として歴史、伝統に担保され途絶えることなく存続されてきたことは論を俟たない。
さらに我々は現行憲法を認めるものではないが、その第一条から八条までは天皇条項として明記されている。
しかしながら、教育の現場において学生、生徒にまともに教えられることなく、正しい理解が得られていない現状がある。
社会においても正しい皇室像が認識されていないことは確かだ。このような状況下で、
公平な立場を期すべきマスメディアの一角である雑誌・週刊誌が、ご皇室に対しての生半可な認識しかもたず、
皇太子をはじめ、ご皇族の方々がいちいち週刊誌の記事に対して反駁しないことを承知の上で、
あまりに一方的な記事を書き連ねることは卑劣ではないのか。
これでは、国民に対し誤った認識を植え付け、ご皇室への敬意を失墜させるものとなり、甚だ許せるものではない。

当該記事は、一見、皇太子殿下を擁護し、そのご胸中をお察しするような体裁をとりながら、
実は皇太子殿下の私生活をのぞき見趣味的に扱い、
単なる噂話で囁かれているに過ぎない秋篠宮ご夫妻との不仲説を世間一般に流布、宣伝して、それを助長させる効果を惹起させている。
まさに、おためごかし同様の所業である。
従って「週刊現代」編集部へ、左記の通り不敬記事の訂正と、我々の疑問への回答を強く要求するものである。


一 まず、当該記事のタイトルや見出しは不敬である。
言論、表現の自由が保障されているとはいえ、不適当である。
タイトルや見出しには読者の興味を引くよう技巧が凝らされることは承知している。
しかし、大上段にかまえ、「泣くな」と叱咤するとは、皇太子殿下に対して侮辱であり、
公の場で泣かれてもいない皇太子殿下の名誉を傷つける極めて非礼な書き方である。

また、一方で『「要領がいい」弟夫婦』とは、まるで秋篠宮ご夫妻が狡猾に振舞っておられるかの様な印象を与える。
その他、「思い通りにならない妻」、「不信感を抱く両親」、「周囲の冷たい視線」などと、あまりにも矮小化した表現を駆使し、
周辺取材の言説のみで記事を作成していることは、貴社がご皇室の権威を失墜させる目的を持っているものと確認できるものである。
当該記事に対して、掲載を了承した「週刊現代」編集部の真意を伺いたい。


一 そもそも、当該記事には、書き手の署名がどこにも記されておらず、責任の所在が全く明確ではない。
従って、この記事は「週刊現代」編集部のみならず、講談社の社意に基づく記事であるとみなしてよいのであろうか。
言論の場において数十万部を発行し、少なからず大きな影響力を行使している媒体において、
責任の所在が明確でない記事が一人歩きするほど恐ろしいものはない。
間違ったイメージを与えることに繋がり、無責任も甚だしい。
これだけの「公器」が扱うからには、デタラメ、いい加減な記事は存在しない筈である。
単なるスクープ、勇み足記事となっては悪質極まりない。
誰がこの記事を作成したかも重要であるが、当然その重大な責任は「週刊現代」の編集長にあると解する。


一 また、本誌百七十一頁に、『評論家・西部邁氏が「皇太子さまへの御忠言」と題する記事を月刊誌に発表』とあるが、
この記事は、評論家の西尾幹二氏がワック株式会社発行の月刊「WILL」誌上で発表した記事であり、あきらかな誤りである。
このような誤りを平気で掲載する週刊誌が、こともあろうに皇太子殿下を叱咤するなど、
これほど厚かましく、厚顔無恥なことは無く、無礼千万なことである。
西部氏に、編集者が電話一本で事情を説明するなど、狼狽した様子も伺えるが、
もし、この誤記により西部氏への抗議が殺到したならば、貴社は責任を取れるのか。
かかる所業は全体を通して見られる。
西部氏への謝罪を誌面上で掲載することは勿論、全体の真実相当性を欠く不敬記事に対し、訂正を求めるものである。
記事掲載における明確な根拠と真実性があるならば、回答して頂きたい。


以上について、本日(十月一日)より一週間以内に、明確な回答を要求する。
貴社も「良識」ある出版社ならば、速やかに、我々と一般読者を失望させぬよう対応して頂きたい。


平成二十一年十月一日

「週刊現代」編集部 鈴木章一編集長殿


日本民族派団体一水会 本部長代行 清水 聡
政治局長  山口 剛
情宣局長  岩上直樹

 〒一六一―〇〇三三 東京都新宿区下落合一‐二‐五
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