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一水会独自活動宣言

(平成27年5月22日)

 このたび、私の一連の行動について、先輩諸氏・諸兄から、戦後右翼のイメージを損ねるものとの批判・助言を頂きました。その内容すべてを甘受するわけではありませんが、傾聴すべき事柄も多く、謙虚に考察させていただきました。
 もとより私は、戦後の日本が真の意味で独立国たりえているのかについて、大きな疑問を持ち、日本国家の自立を勝ち取るべく、とくに対米自立の旗を掲げ闘ってまいりました。従いまして、同戦線への同志的結合を追求し、多様な意見を集約しつつ日々の活動を展開しております。
 今回の事態は、その方法論の一端であったのですが、戦後右翼の様々な観点まで私の配慮が行き届かず、皆様に誤解を生じさせたものと理解しております。
 然しながら、我々の軸足は、常に祖国日本に置かれ、国に対する忠誠は不変のものであり、さらに国際的活動、左右弁証法的な相違の近代超克、平成老壮会的な試行へと活動も昇華してまいりました。そのことにいささかの揺るぎもなく、今後の世界情勢を含め、日本の五年先、十年先を見据えた活動と営為を展開しているものと自負するところであります。

 以上を踏まえ、一部の先輩諸氏・諸兄との意見交換も経て、ここに以下の三項目の宣言をもって、私たちが惹起した誤解を謝するとともに、新たな道への理解を求める所存でございます。

 一 「日本の名目を損ねた」と批判される鳩山由紀夫元首相らとともにクリミアに赴いたことで、戦後右翼のイメージと乖離する行動を取ったことは、ひとえに私の思いの至らなさにあったと認めます。しかし、鳩山氏の言説に批判はあれど、人は変わる可能性を秘めており、人間の生成発展を信じる立場から、我々からの情報は適宜伝達し、それを基にさらなる意見交換を行ない、時あらば諫言することも射程に入れ、国家経綸に資する役割を果たしていきたいと思っております。

 二 今後、私、および一水会は、これまでのように右翼団体の名を自ら呼称することを止め、社会政治活動家・思想探求者などの名称のもとに国家革新運動を展開します。また、我々のこれまで培った様々な方々との交友や意見交換の活動を拡大させ、自我作古の精神による一水会独自の役割をさらに徹底させるべく、真摯に活動を展開したいと思います。

 三 これまで同様、世界的な政治家、国内の政治家の諸氏や有識者・知識人とは、さらなる意見交換を深化させながら、我々が求める変革・諸問題の解決に向け、社会政治活動家・思想探求者などの立場から堂々と天下に発信する活動を続け、変革を成就させることに尽力していきます。祖国日本のあるべき姿と世界平和を追求するため、既存の左右を含んだ活動家諸氏や様々な立場の人々とも真摯な関係構築のもと、連帯を希求します。

 以上、独立自尊の精神で、さらなる一水会の独自活動に邁進したいと思います。

平成二十七年五月二十二日
一水会代表・木村三浩